mind.

学んだことの記録

『みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた』を読んで

なぜ読んだのか

昨年の6月に認定スクラムマスター試験に合格してからというものの、会社でスクラムの知識を活かすこともなく過ごしてきたので、リマインドがてら読んでみようかと思いました。

どのような本か

アジャイルの原則として以下の3点を挙げ、それらを軸に章立てされています。

  • 顧客中心主義
  • コラボレーション
  • 変化の許容

いずれも他書で言及されていることと趣旨が大きく異なっているところはありませんでした。
各章では、それぞれの原則に沿ってプロジェクトが行われているかを確認するための項目として「良い兆候」「悪い兆候」という見出しで具体例が書かれています。

スクラムやリーンのようなプロセスに拘らずにアジャイルを説明しつつ、陥りがちな悪癖とその解決策について書かれています。
全体を通してプロセスとしてのアジャイルの説明よりアジャイルの意義「なぜそうするのか」に重点を置いて書かれています。

感想

多少アジャイルの知識がある(と思っている)僕にとっては「あるある」の連続でとても楽しく読めました。
原則を前述の3点にまとめることで、アジャイルに初めて触れる人にとって取り組みやすくしているように感じました。
アジャイルの本ではありますが、組織をより良くしていくための考え方について書かれているので、直近でスクラム等をプロジェクトに導入する予定の人でなくても得られるものはあると思います。
日頃漫然とやっている朝礼や会議に違和感や苛立ちを感じている人におすすめします。