mind.

学んだことの記録

『スッキリわかるPython入門』を読んで

数を書けば質が上がると思っています。

adventar.org

ものすごく漠然と「pythonやりたいな」と思ってたら、「スッキリわかる」シリーズからpython本が出ていたので読みました。
pythonの初学者というよりはプログラミング初学者におすすめできる入門書ですね。

特筆すべき点…それは「順番」

内容の量については他のpython入門書と同じくらいか少し少ないくらいだと思います。(クラスや内包表記は端折られてますし)
そのような本をなぜおすすめするかというと、内容の順番が素晴らしいからです。
pythonの入門書は何冊か立ち読みしましたが、大抵のものは下記のような順で記載されていました。
繰り返しと条件分岐 → コレクション
しかし、『スッキリわかるPython入門』はそので、
コレクション繰り返しと条件分岐
でした。
特筆すべき点と書いたものの、ものすごく地味ということは理解しています。
しかし、入門書が初学者にとって、学習のモチベーションに大きく影響することを考えるとこれはかなりのアドバンテージになると思うのですよ。

さて、コレクション繰り返しと条件分岐 の順で書かれていることがなぜ特筆すべき点なのか。
それは、コレクションの説明中にif文の応用方法の説明に戻らなくて済むから です。

pythonでは下記のようにif文の条件式でコレクションを精査することができます。

if キー in コレクション

で、この書き方の説明をするまでに、他の本のように
繰り返しと条件分岐 → コレクション
とすると、コレクションの説明のときにif文の説明をしてしまうことになるんですね。
ものによっては、繰り返しの前にリストだけ説明してその他のコレクションは後で説明することで条件分岐の説明をしていたりします。
その説明の順が悪いということではないのですが、本を読むときはできる限り一方通行で読める方が分かりやすい本だと私は考えています。
リストの説明だけ先にして、条件分岐と繰り返しを挟んで他のコレクションを後でまとめて行うよりは、それぞれを一章ずつにまとめたほうがコレクションの同士でも比較ができ、効率的に理解できると考えています。
少し話は変わりますが、人の脳は考えていることを切り替えるときにものすごく疲れるらしいです。
つまり、脳にとっても前の章に戻ることなく理解できるような構成が望ましいということです。
条件分岐とコレクションの説明の順番はほんの一例ですが、他の章もわかりやすさが考え抜かれていて、1ページ目から順番に読むことで予備知識が無くても効率よく理解することができます。

入門書は人によって合う・合わないがありますが、『スッキリわかるPython入門』はプログラミングの知識が無い人ほどおすすめできる本です。
「スッキリわかる」シリーズお馴染みのキャラの掛け合いベースで進む説明もとても分かりやすいです。
著者のお二人に脱帽です。Java入門のように是非実践編も執筆していただきたいと思っています。

スッキリわかるPython入門 (スッキリシリーズ)
https://www.amazon.co.jp/dp/4295006327/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_PwK7DbGHTACH8